介護施設の研修担当者が抱える属人化、複数事業所も1画面で解消する方法

「研修担当は結局いつも同じ人にお願いしている」「複数の事業所を掛け持ちしていて、どこまで研修が終わっているか把握しきれない」——介護・障がい福祉の現場で教育を担当されている方から、こうした声をよく伺います。研修計画の作成、実施記録のExcel入力、未受講者への声かけまで、気づけば一人の担当者の頭の中にしか全体像がない状態になっていないでしょうか。本記事では、研修運営が属人化してしまう理由と、複数事業所をまたいで研修を仕組み化する考え方を整理します。

研修担当者に集中しがちな「属人化」の正体

研修担当が属人化する背景には、いくつかの共通点があります。ひとつは、受講記録がExcelや紙の署名簿など事業所ごとにバラバラの形式で管理されていること。誰がいつ何を受講したかを確認するには、担当者がファイルを開いて手作業で集計するしかありません。もうひとつは、年間の研修スケジュールや未受講者への声かけが、担当者の記憶と経験に頼っていることです。異動や休職が起きた途端に、研修の進捗が誰にも分からなくなるリスクを抱えています。

複数の事業所を兼務している教育担当者であれば、この負担はさらに重くなります。事業所ごとに集計方法や様式が違えば、比較も全体把握そのものも難しくなります。「今どこの事業所で何が遅れているか」を答えるだけで、半日仕事になってしまうケースも少なくありません。

運営指導でも問われる「研修の実施と記録」

研修の実施状況や記録は、運営指導の場でも確認される項目のひとつです。研修の種類やサービス類型によって求められる頻度・内容は異なりますが、「実施した」という事実だけでなく、「誰が」「いつ」「何を」受講したかを記録として示せる状態にしておくことが重要になります。

属人化した管理のままでは、この記録をすぐに揃えることも、担当者不在時に代わりの職員が対応することも難しくなります。研修の実施と記録を、特定の個人のスキルや頑張りに依存しない仕組みに変えていくことは、教育担当者自身の負担軽減だけでなく、施設としての説明責任を果たすことにも直結します。

複数事業所も1画面で完結する仕組み化

福ひろばラーニングは、こうした研修運営の属人化を解消するために作られた、介護・障がい福祉向けの研修eラーニングです。職員は自分のスマホやLINEから、1コースあたり約7分で読み終えられるコースと5問の小テストで学びます。受講した記録は自動で残り、誰がどのコースを終えているかを一覧で把握できます。

年間の研修スケジュールを配信し、未受講の職員には自動でリマインドが届く仕組みのため、担当者が一人ひとりに声をかけて回る必要はありません。複数の事業所を運営している法人であれば、事業所ごとの受講状況を1画面でまとめて管理できるのも特長です。集合研修やオンライン研修についても、予定管理と出席記録をあわせて扱えるため、eラーニングと集合研修を無理に切り離す必要もありません。

さらに、年間研修計画書や研修実施記録を運営指導・監査向けに出力できるため、記録を揃える作業もその場で完結します。修了証やマイページでの進捗・称号・バッジ表示は、職員自身が自分の学びを実感できる仕掛けにもなっています。

まとめ

研修担当者の属人化は、担当者個人の能力の問題ではなく、記録や進捗管理の仕組みが整っていないことから起きています。受講記録の自動化、リマインドの自動化、複数事業所の一元管理を進めることで、担当者は「催促や集計」に追われる時間を減らし、「育成の中身を考える」ことに時間を使えるようになります。まずは自施設の研修管理が今どこまで仕組み化できているか、棚卸しから始めてみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修
監修者 塙 啓之
塙 啓之はなわ ひろゆき
株式会社はなひろ 代表取締役

介護業界で25年以上、現場・介護施設の管理者・ケアマネジャー(介護支援専門員)を経験。2013年に株式会社はなひろを設立し、福島県でデイサービスなどの介護事業所を運営。一般社団法人 全国介護事業者連盟 福島県支部 副支部長。現場と経営の両方の視点から、福ひろばラーニングの全コース・記事を監修しています。

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