先輩に聞きにくいことを自分で調べる力に変える方法
「今さら聞けない」が積み重なっていませんか
介護の現場では、覚えることが本当に多いと感じます。移乗の介助方法、記録の書き方、薬の管理、家族への説明の仕方。入職したばかりの頃は誰かに聞けば教えてもらえますが、数ヶ月、数年と経つうちに「今さらこれを聞くのは恥ずかしい」と感じる場面が増えていきます。
たとえば、ケアプランに出てくる専門用語の意味を実はよく分かっていない、感染対策の手順を自己流でやっている気がする、記録の書き方が正しいのか自信がない。こうしたことは、周りの職員も同じように感じている可能性があります。ただ、先輩は忙しそうにしていて、声をかけるタイミングがつかめません。休憩時間も限られていますし、業務中に立ち止まって質問するのも気が引けます。
こうした「聞きにくさ」は、決して怠けているからではありません。むしろ、周りの状況を見て気を遣っているからこそ生まれるものだと思います。ただ、聞けないままにしておくと、分からないことがそのまま積み重なっていきます。それを解決する方法のひとつが、自分で調べる力をつけることです。
先輩に聞きにくい理由を整理してみる
聞きにくいと感じる理由は、いくつかのパターンに分けられます。
一つ目は、単純に忙しくて声をかけづらいという物理的な理由です。介護の現場は常に人手が限られていて、先輩も自分の業務で手一杯なことが多いです。
二つ目は、「これくらい知っておくべきでは」と思われるのが嫌だという心理的な理由です。特に勤続年数が長くなるほど、基本的な質問がしにくくなります。
三つ目は、そもそも何を聞けばいいのか自分でも分かっていないという理由です。漠然とした不安や違和感はあるのに、それを言葉にできないと、質問自体が成立しません。
この三つ目のパターンは意外と多いのではないかと思います。「なんとなく自分のやり方に自信がない」という状態は、具体的な質問にしにくいものです。こういうときこそ、自分で調べて言語化する作業が役に立ちます。調べる過程で「自分が分かっていなかったのはここだ」とはっきりしてくるからです。
自分で調べる力をつける具体的な方法
自分で調べる力といっても、特別なことをする必要はありません。まず取り組みやすいのは、疑問に思ったことをその場でメモしておくことです。業務中は聞けなくても、休憩時間や勤務後にメモを見返して、少しずつ調べる時間を作ります。
調べる先は、施設の運営規程やマニュアル、厚生労働省や自治体が出している資料、介護福祉士の教科書などです。制度に関わることは変更されることもあるので、詳しくは公式の案内をご確認ください。分からない専門用語が出てきたら、まとめて調べておくと、次に同じ言葉が出てきたときに困りません。
もう一つ有効なのは、資格取得に向けた学習を、日々の疑問を整理する機会として使うことです。介護福祉士の資格取得を考えている方であれば、試験勉強がそのまま「なんとなく分かったつもりでいたこと」を確認する作業になります。福ひろばラーニングでは、介護福祉士国家試験の一問一答を1,000問用意していて、20問までは無料で受講できます。7分で読み終わるコースが中心なので、勤務の合間や帰宅後の短い時間にも取り組みやすい形です。先輩に聞くほどでもないけれど気になっていたことを、一問一答で確認しながら自分の理解を整理していくという使い方もできます。
調べる習慣がついてくると、質問の仕方も変わってきます。「これって何ですか」ではなく、「調べてみたらこういう理解になったのですが、合っていますか」と聞けるようになります。この聞き方は、先輩にとっても答えやすいものです。自分で調べた形跡があると、質問される側も「一から説明しなければ」という負担が減ります。結果として、聞きにくさそのものが和らいでいくことがあります。
まとめ
先輩に聞きにくいことは、誰にでもあります。忙しさや気遣いから聞けないまま抱え込むより、まず自分で調べてみることで、疑問がはっきりしてきます。調べた上で質問すると、先輩にも聞きやすくなります。日々の疑問を整理する作業は、介護福祉士の学習にもそのままつながっていきます。
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