介護福祉士対策「こころとからだのしくみ」を介助場面で覚える方法
移乗のたびに「なぜこの動きなのか」がわからなかった頃
移乗介助をするとき、先輩から「膝をしっかり支えて」「体幹を立てるように」と教わっても、正直なぜそうするのか説明できないまま体で覚えた、という人は多いのではないでしょうか。私自身も、現場で体は動くのに、いざ「こころとからだのしくみ」のテキストを開くと、骨や筋肉の名前、神経の伝達経路がずらっと並んでいて、途中で読むのをやめてしまうことがよくありました。
介護福祉士の勉強の中でも、この科目は暗記量が多く、しかも用語が難しいので苦手意識を持つ人が多い分野です。ですが、日々の介助の中に出てくる体の動きと結びつけて考えると、急に頭に入りやすくなります。今日は、現場の仕事をしながらどうやってこの科目と付き合っていくかを、自分の経験も交えて書いてみます。
なぜ「こころとからだのしくみ」だけ覚えにくいのか
苦手になる理由は大きく二つあると感じています。一つは、テキストの説明が体の構造から入ってしまい、それが自分の仕事とどうつながるのかが見えにくいこと。骨の名前や筋肉の位置を先に覚えようとすると、単なる暗記になってしまい、すぐに忘れてしまいます。
もう一つは、普段の介助では「体がこう動くから、こう支える」という経験則で動いているため、逆に理屈から入られると混乱してしまうことです。現場で体が覚えていることと、テキストで説明される理屈が、頭の中でうまくつながっていない状態です。
この二つを解決する一番の近道は、覚える順番を逆にすることです。構造から入るのではなく、自分が毎日している介助の場面から入って、「このときからだの中で何が起きているか」を後から当てはめていく。この順番にするだけで、同じ内容でもずいぶん頭に残りやすくなります。
介助の場面から逆算して覚えるとどうなるか
具体的にやってみます。たとえば体位変換です。同じ姿勢を長く続けると褥瘡ができやすくなる、というのは現場で当たり前に知っていることだと思います。ここから「なぜ同じ姿勢だと皮膚が傷むのか」を考えると、血流が滞ることで皮膚や皮下組織に酸素と栄養が届きにくくなる、という循環器のしくみに自然にたどり着きます。骨が突出している部分に体重がかかりやすいという知識も、実際に体位変換をしている手の感覚と結びつけると覚えやすくなります。
食事介助も同じです。嚥下がうまくいかず、むせることが多い方に対して、姿勢を整えたり、とろみをつけたりする理由を考えると、喉の構造や嚥下反射のしくみが出てきます。誤嚥性肺炎のリスクという、現場で毎日気にしていることと、テキストの解剖の説明がここでつながります。
関節可動域訓練や拘縮の予防も同様です。なぜ動かさないと関節が固まってしまうのか、なぜ無理に動かすと痛みが出るのかを、実際に介助している手の感覚を思い出しながら読むと、筋肉や靭帯の説明がただの用語ではなく、意味のある知識として入ってきます。
このように、まず「現場で毎日やっている介助」を思い浮かべて、そこから「なぜそうするのか」を体の中のしくみに当てはめていく。この順番で勉強すると、暗記ではなく理解として残るので、忘れにくくなります。
すきま時間で知識を定着させる
とはいえ、理解できたと思っても、試験形式の問題を解くとまた別の難しさがあります。用語の言い回しが変わったり、複数の知識を組み合わせて答えを選ぶ問題が出てきたりするからです。ここは繰り返し問題に触れて、知識を試験用の形に慣れさせていく作業が必要になります。
現場で働きながらまとまった勉強時間を取るのは簡単ではないと思います。休憩時間の合間や、通勤の電車の中など、細切れの時間をどう使うかが結果を左右します。福ひろばラーニングでは、介護福祉士国家試験の一問一答を1,000問用意していて、20問までは無料で受講できます。移動中や休憩の数分でも、一問だけ解いてみる、というやり方ができるので、「こころとからだのしくみ」で覚えた内容を、その日のうちに問題形式で確認する習慣づけに向いています。
読むかたちのコースなので、机に向かって時間を取らなくても、スマホで開いて読み進めるだけで進められるのも、現場で働きながら勉強する人には合っていると思います。受験資格や試験の詳細は年によって変わることがあるので、詳しくは公式の案内をご確認ください。
まとめ
「こころとからだのしくみ」は、構造から先に覚えようとすると苦手意識が強くなりやすい科目です。日々の介助の場面を思い浮かべて、そこから体のしくみを逆算していくと、暗記ではなく理解として頭に残ります。理解した知識は、繰り返し問題を解くことで試験に対応できる形に定着していきます。すきま時間を使いながら、少しずつ積み重ねていってください。
出典・参考
※試験の日程・受験資格・出題範囲は年度によって変わります。必ず公式の案内をご確認ください。
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