介護福祉士のその先へ ケアマネ・サビ管・喀痰吸引という選択肢

介護福祉士の資格証が届いてしばらく経つと、ふと「このままでいいのかな」と思う瞬間があります。現場の仕事には少しずつ慣れてきて、後輩に教える場面も増えてきた。給料も多少は上がった。でも、この先も同じ働き方を続けるのか、それとも何か次のステップを目指すのか、はっきり決めていない人は多いのではないでしょうか。

資格を取ったことがゴールではなく、そこからいくつかの道が分かれていくのが介護の仕事です。今回は、その分かれ道にどんな選択肢があるのか、現場目線で整理してみます。

資格を取った後に見えてくる分かれ道

介護福祉士を持っている人が次に考えることとして、よく名前が挙がるのが次の3つです。

まず「ケアマネジャー」。利用者さんの生活全体を見ながらケアプランを作る仕事で、現場のケアとは違う視点が求められます。事業所を超えて多職種と関わる機会も増えます。

次に「サービス管理責任者(サビ管)」。障害福祉のサービスで、支援計画の作成や職員のまとめ役を担う立場です。管理者に近い動き方をする場面も出てきます。

そして「喀痰吸引等研修」。医療的なケアが必要な利用者さんに対応できるようになる研修で、資格というより「できることが増える」タイプの学びです。現場に残りながらスキルを広げたい人に選ばれています。

どれも「介護福祉士の次」として語られやすいものですが、方向性はまったく違います。管理や調整の仕事に進みたいのか、現場でできることを増やしたいのか。まずはそこを自分に問い直すところから始まる気がします。

それぞれの道に必要なこと

ケアマネジャーになるには、一定の実務経験と試験の合格が必要です。受験資格の詳しい年数や条件は変わることもあるので、詳しくは公式の案内をご確認ください。試験のための勉強時間をどう確保するかが、働きながら目指す人にとって最初の壁になります。

サビ管は、実務経験に加えて研修の受講が求められます。こちらも条件が細かく決まっているので、都道府県や事業所の案内を確認しておくと安心です。管理者やサビ管を目指す人向けの研修は、事業所側が受講を後押ししてくれるケースもあるので、まずは職場に相談してみるのも一つの方法です。

喀痰吸引等研修は、他の二つと比べると比較的取り組みやすい位置づけです。研修を受ければ、現場でできる医療的ケアの幅が広がります。ケアマネやサビ管のように立場が変わるわけではなく、今の仕事の延長線上にあるという点が特徴です。

どの道を選ぶにしても、まずは「自分は何をしている時が向いていると感じるか」を振り返ることが出発点になります。人と話して調整するのが得意なのか、手を動かして支援するのが好きなのか。得意不得意より、続けやすいかどうかで考えると選びやすくなります。

今の仕事をしながら情報を集める

次の道を決めるとき、いきなり研修に申し込む前に、情報を集める時間を作っておくと安心です。制度の内容は変わることがあるので、公式の情報を確認しながら、自分の職場でどんな支援があるかも聞いておくといいと思います。

介護福祉士の資格を取ったばかりの人の中には、「次の試験勉強をどう続けたらいいか分からない」という声もよく聞きます。仕事のシフトの合間に、まとまった勉強時間を取るのは簡単ではありません。

福ひろばラーニングでは、介護福祉士国家試験の一問一答を1,000問用意していて、20問までは無料で試すことができます。すきま時間に7分で読み終わるコースを重ねていく形なので、勤務の前後に少しずつ進めることもできます。次の資格を考える前に、まずは自分の知識を整理し直したいという人にも使いやすい形です。

資格の先を考えるときは、勉強だけでなく情報収集の習慣を持っておくことが、後々の判断を助けてくれます。

資格を取った後の働き方を考える

資格を取った後も、必ずしも上のステップに進む必要はありません。今の現場で経験を積み、後輩の指導や専門性を深めていく道もあります。ケアマネやサビ管、喀痰吸引研修は、あくまで選択肢の一つです。

大事なのは、自分がどんな働き方をしたいかを言葉にしてみることです。管理や調整に興味があるのか、現場でのケアを深めたいのか。今すぐ答えが出なくても、周りの先輩やケアマネジャーに話を聞いてみることで、少しずつ見えてくるものがあります。

焦って次の資格を目指す必要はありません。今の仕事を続けながら、情報を集め、自分に合ったタイミングで動き出せば十分です。

まとめ

介護福祉士を取った後には、ケアマネジャー、サビ管、喀痰吸引等研修など、いくつかの道があります。どれも方向性が違うので、まずは自分がどんな働き方を続けたいかを考えることが出発点になります。制度の詳細は変わることもあるので、公式の情報を確認しながら、焦らず自分のペースで次の一歩を選んでいけば大丈夫です。

出典・参考

▶ 介護福祉士国家試験(社会福祉振興・試験センター)

▶ 令和6年度介護報酬改定について(厚生労働省)

※試験の日程・受験資格・出題範囲は年度によって変わります。必ず公式の案内をご確認ください。

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この記事の監修
監修者 塙 啓之
塙 啓之はなわ ひろゆき
株式会社はなひろ 代表取締役

介護業界で25年以上、現場・介護施設の管理者・ケアマネジャー(介護支援専門員)を経験。2013年に株式会社はなひろを設立し、福島県でデイサービスなどの介護事業所を運営。一般社団法人 全国介護事業者連盟 福島県支部 副支部長。現場と経営の両方の視点から、福ひろばラーニングの全コース・記事を監修しています。

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