介護の仕事を長く続けるために、体を守る工夫と学び直しの効かせ方
朝、体が重いと感じたら
夜勤明けに腰が重い、移乗介助のあとに膝がずきずきする。そんな感覚を抱えたまま出勤している人は少なくないと思います。介護の仕事は、体を使う場面がとても多い仕事です。利用者さんの体を支える、車椅子を押す、ベッドから起こす。ひとつひとつは小さな動作でも、積み重なると確実に体に残ります。
「これくらいの疲れは仕方ない」と思って働き続けていると、数年後に腰痛や膝の痛みが慢性化して、仕事そのものを続けられなくなることもあります。実際、体の不調を理由にこの仕事を離れる人がいるのも事実です。だからこそ、今のうちに体を守る工夫を持っておくことは、長く働くための土台になります。
体を守る工夫は「知っているかどうか」で変わる
移乗介助のときに腰を痛めやすいのは、力任せに持ち上げようとするときです。てこの原理を使う、利用者さんの重心を意識する、自分の足の位置を変えるといった基本の動きを知っているかどうかで、体への負担はかなり変わります。
現場では先輩から教わることもありますが、忙しい日々の中でじっくり教えてもらう時間がないまま、自己流のやり方が固まってしまうこともあると思います。腰を反らせたまま持ち上げる癖、膝を伸ばしたまま前かがみになる癖。これらは一度身についてしまうと、意識しないと直せません。
体を守る工夫として、次のようなことを意識している人もいます。
- 移乗の前に自分の立ち位置を整える
- 一人で無理をせず、必要なときは声をかけて手を借りる
- 休憩時間は座って足を伸ばす、肩を回すなど短時間でも体をゆるめる
- 夜勤明けは無理に予定を詰めず、体を休める時間を確保する
こうした工夫は当たり前のようでいて、忙しさの中でつい後回しにしてしまいがちです。意識して続けることが、数年後の体の状態を左右します。
学び直しが効いてくる場面
体の使い方だけでなく、知識の学び直しも体を守ることにつながります。たとえば、認知症の方への対応で「なぜこの行動が起きているのか」を理解していると、無理に体で押さえ込もうとせず、声かけや環境の調整で対応できる場面が増えます。逆に、知識がないまま体力だけで対応しようとすると、余計な力が入り、自分の体にも利用者さんの体にも負担がかかります。
介護福祉士の資格取得を考えている人にとっても、学び直しは体の負担を減らすことに直結します。国家試験の勉強は、単に試験に合格するためだけのものではなく、日々の介助の根拠を確認し直す機会にもなります。なぜこの姿勢で支えるのか、なぜこの声かけをするのか。根拠を知っていると、判断に迷う時間が減り、無駄な動きも減っていきます。
とはいえ、勤務の合間に勉強時間をまとめて取るのは簡単ではありません。すきま時間に少しずつ読み進められる形の学び直しが向いている人も多いと思います。福ひろばラーニングでは、介護福祉士国家試験の一問一答を1,000問用意していて、20問までは無料で受講できます。休憩時間や通勤の合間に、7分で読み終わるコースとして数問ずつ進めることもできるので、体力を使わずに知識を積み上げる方法として試してみるのもひとつです。
資格取得を考えている人へ
介護福祉士の資格取得を目指す場合、受験資格には条件があります。実務経験のルートや養成施設のルートなど、いくつかの道があり、詳しくは公式の案内をご確認ください。自分がどの条件に当てはまるのか、早めに確認しておくと、学び直しの計画も立てやすくなります。
資格を取ることは、給与面や役割の面での変化につながることもありますが、それ以上に、根拠を持って介助できるようになることで、日々の仕事の負担そのものが軽くなるという側面もあります。体の使い方と知識の両方を積み上げていくことが、結果的に長く働き続けることにつながっていきます。
まとめ
体を守る工夫と知識の学び直しは、別々のものではなく、日々の介助の中でつながっています。移乗のときの姿勢を見直すこと、根拠を持って対応すること、どちらも積み重ねが体の負担を減らします。すきま時間を使った学び直しも含めて、自分のペースで続けられる工夫を、少しずつ取り入れてみてください。
出典・参考
※試験の日程・受験資格・出題範囲は年度によって変わります。必ず公式の案内をご確認ください。
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