認知症介護基礎研修の義務化とは?無資格者の受講管理と記録の仕組み化

「無資格の職員に認知症介護基礎研修を受けさせないといけないのは分かっているけれど、誰がいつ受講したのか、新任者の期限がいつまでなのか、正確に把握できていない」——介護保険サービスの事業所で、こうした声をよく耳にします。制度が始まって数年が経ち内容自体は現場に定着してきた一方、対象者の管理や期限のチェック、記録の保管といった「運用」の負担は、今も現場に重くのしかかっています。

認知症介護基礎研修、いま何が義務づけられているか

認知症介護基礎研修は、介護保険施設・事業所で介護業務に直接従事する職員のうち、介護福祉士など認知症に関する一定の研修を修了した資格を持たない職員(無資格者)を対象に、受講が義務づけられている研修です。2021年度の介護報酬改定で義務化が決まり、2021年4月から2024年3月末までの3年間は経過措置(猶予期間)とされていましたが、2024年4月以降は経過措置が終了し、原則として全ての対象職員が受講を完了している必要がある状態になっています。新たに採用した無資格の職員については、採用後1年以内に受講・修了することが求められます(介護の資格取得なら未来ケアカレッジ花王プロフェッショナル 業務改善ナビ湘南国際アカデミー)。

なお、この義務化は介護保険法に基づくサービス類型が対象で、対象範囲や研修体系はサービスの種類によって異なる場合があります。障がい福祉サービス事業所では制度上の位置づけが異なるため、自事業所がどの区分に該当するかは運営規程や指定権者への確認をおすすめします。

「対象者の把握」と「期限管理」がつまずきやすいポイント

この研修でつまずきやすいのは、内容そのものより運用です。具体的には次のような点が挙げられます。

  • 誰が「無資格者」に該当するかの棚卸しができていない
  • 新任職員の「採用後1年」の期限をExcelなど手作業で管理していて、更新や異動のたびにズレが生じる
  • 受講した記録が個人任せで、事業所として一覧で把握できていない
  • 運営指導の際に、受講状況を裏づける記録をすぐに提示できない

制度の解説だけで終わらせず、こうした運用面をどう仕組み化するかが、事業所の実務としては本質的な課題になります。

福ひろばラーニングでできること

福ひろばラーニングは、認知症介護基礎研修そのものを代替する公的な研修ではありませんが、事業所内の研修運用を仕組み化する部分で力を発揮します。認知症ケアに関するコースを備えているほか、職員ごとの受講記録が自動で残り一覧で把握できるため、「誰が対象者で、いつまでに何を受講すべきか」を年間研修スケジュールとして配信し、未受講者には自動でリマインドを送ることができます。複数の事業所を運営している法人でも、受講状況を1画面でまとめて管理できるため、事業所ごとに個別管理する手間がかかりません。さらに、年間研修計画書や研修実施記録を出力できるので、運営指導の際に「実施した」ことを裏づける記録としてそのまま活用できます。受講はスマホやLINEから行えるため、夜勤や訪問系で事業所に集まりにくい職員にも展開しやすい形です。

まとめ

認知症介護基礎研修は、対象者の把握と新任者の期限管理さえ仕組み化できれば、運用の負担は大きく減らせます。制度の解説で終わらせず、「誰が・いつまでに・何を受講すべきか」を年間計画とリマインドで回し、記録を運営指導にも耐える形で残す——それが実務としての次の一歩です。

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この記事の監修
監修者 塙 啓之
塙 啓之はなわ ひろゆき
株式会社はなひろ 代表取締役

介護業界で25年以上、現場・介護施設の管理者・ケアマネジャー(介護支援専門員)を経験。2013年に株式会社はなひろを設立し、福島県でデイサービスなどの介護事業所を運営。一般社団法人 全国介護事業者連盟 福島県支部 副支部長。現場と経営の両方の視点から、福ひろばラーニングの全コース・記事を監修しています。

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