介護福祉士試験の勉強法|参考書とアプリを時間帯で使い分けるコツ

机に向かう時間が思うように取れない

早番の日は起きてすぐ出勤の支度、遅番の日は帰宅が21時を過ぎる。夜勤明けは体を休めることを優先したい。介護の仕事をしながら介護福祉士の勉強を進めようとすると、まとまった時間を確保すること自体がまず難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。

参考書を買って最初の数ページは読み進めたものの、机に向かう気力が出ない日が続いて、そのまま本棚に置きっぱなしになっている。そんな状態に心当たりがある方もいると思います。これは意思が弱いということではなく、単純に生活のリズムと勉強のやり方が合っていないだけのことが多いです。

参考書とスマホアプリ、それぞれに向いている時間帯や場面があります。両方を無理に同じように使おうとせず、役割を分けて考えると、勉強を続けやすくなります。

参考書が向いている場面

参考書のよさは、一つのテーマについてまとまった説明を順を追って読めることです。介護福祉士の試験範囲は、介護の基本から医療的なケア、社会保障の仕組みまで幅広く、いきなり問題だけを解いても「なぜその答えになるのか」がつかみにくいことがあります。

制度の仕組みや、体の構造と機能のように、前提知識を積み上げていく必要がある分野は、参考書でじっくり読んだほうが理解が進みます。休みの日の午前中や、家族が出かけている間の1時間など、腰を据えられるタイミングで開くのがおすすめです。

紙の参考書は、ページをめくりながら「さっき読んだところ」に戻りやすいのも利点です。図や表が多い単元、たとえば身体のしくみや疾病の分野は、紙面で全体を見渡せる参考書のほうが頭に入りやすいという声もよく聞きます。

一方で、参考書を開くにはある程度の集中力と場所が必要です。勤務先の休憩室でさっと広げるには向いていませんし、疲れているときに文字量の多いページを読み進めるのは負担になります。参考書は「まとまった時間に、集中して理解を深める道具」と割り切って使うと、無理なく続けられます。

スマホアプリが向いている場面

対して、スマホアプリやeラーニングは、細切れの時間を活かすのに向いています。通勤中の電車やバスの中、休憩室でお茶を飲みながらの数分、寝る前の布団の中など、参考書を広げるほどではない時間でも取り組めるのが強みです。

福ひろばラーニングでは、介護福祉士国家試験の一問一答を1,000問用意しており、20問までは無料で試すことができます。1問ずつ答えて解説を読む形式なので、参考書で理解した内容を「本当に身についているか」確認する使い方にも向いています。読むかたちのコースなので、通勤中に7分で読み終わるコースを1本消化する、といった細切れの使い方もしやすくなっています。

スマホアプリの良さは、思い出したときにすぐ開けることです。参考書のように持ち歩く重さもなく、勤務先のロッカーに置き忘れる心配もありません。ただ、画面の中で完結してしまう分、一つのテーマを深く掘り下げるには向いていないこともあります。理解があいまいなまま問題だけ解いていると、正解した理由も間違えた理由もふわっとしたままになりがちです。

アプリは「すでに読んだ内容を、短い時間で繰り返し確認する道具」として使うと、参考書との役割の違いがはっきりします。

時間帯で役割を分けてみる

実際の1日の流れに当てはめると、たとえば次のような分け方ができます。

  • 通勤中や休憩中の細切れ時間:アプリで一問一答を数問解く
  • 休みの日のまとまった時間:参考書で新しい単元を読み進める
  • 夜寝る前の10分:その日読んだ範囲をアプリで復習する

この分け方の狙いは、参考書で入れた知識を、その日のうちにアプリで軽く触れ直すことです。人の記憶は時間が経つほど薄れていくので、インプットした直後に短時間でも振り返る機会があると、次に参考書を開いたときの負担が軽くなります。

逆に、アプリだけで全範囲を進めようとすると、細切れの問題演習が中心になり、体系的な理解が抜け落ちることがあります。参考書だけで進めようとすると、まとまった時間が取れない日が続いたときに勉強自体が止まってしまいます。どちらか一方に頼るのではなく、生活の中にある時間の種類に合わせて、道具を使い分けるという考え方が現実的だと思います。

なお、受験資格や試験日程などの制度面については、年によって案内が変わることもあるため、詳しくは公式の案内をご確認ください。

まとめ

参考書とスマホアプリは、どちらが優れているという話ではなく、向いている時間帯や場面が違うだけです。まとまった時間には参考書でじっくり理解を深め、細切れの時間にはアプリで確認と復習を繰り返す。この役割分担を意識するだけで、忙しい勤務の合間でも勉強を続けやすくなります。無理のないやり方を、まずは1週間だけ試してみてはいかがでしょうか。

出典・参考

▶ 介護福祉士国家試験(社会福祉振興・試験センター)

▶ 令和6年度介護報酬改定について(厚生労働省)

※試験の日程・受験資格・出題範囲は年度によって変わります。必ず公式の案内をご確認ください。

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この記事の監修
監修者 塙 啓之
塙 啓之はなわ ひろゆき
株式会社はなひろ 代表取締役

介護業界で25年以上、現場・介護施設の管理者・ケアマネジャー(介護支援専門員)を経験。2013年に株式会社はなひろを設立し、福島県でデイサービスなどの介護事業所を運営。一般社団法人 全国介護事業者連盟 福島県支部 副支部長。現場と経営の両方の視点から、福ひろばラーニングの全コース・記事を監修しています。

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