介護福祉士試験の模擬試験、点数に一喜一憂せず弱点科目を拾う使い方
模擬試験の点数だけ見て終わっていませんか
夜勤明けや休憩の合間に模擬試験を受けて、返ってきた結果を見て「今回は◯点だった」「前回より下がった」と一喜一憂した経験がある方は多いと思います。仕事をしながら勉強時間を確保するのは簡単なことではありません。せっかく時間をつくって受けた模擬試験ですから、結果が気になるのは当然です。
ただ、点数だけを見て「良かった」「悪かった」で終わらせてしまうと、模擬試験を受けた意味の半分くらいしか使えていないかもしれません。模擬試験は本番の予行演習であると同時に、自分がどの科目でつまずいているかを教えてくれる材料でもあります。今回は、点数そのものよりも、科目別の内容にどう目を向けるかについて書いてみます。
点数より見るべきは科目別の正答率
介護福祉士試験は科目数が多く、それぞれの科目の出題数にばらつきがあります。全体の点数が同じ60点でも、どの科目で点を落としているかは人によって全く違います。「こころとからだのしくみ」で落としている人もいれば、「社会の理解」の制度部分でつまずいている人もいます。
模擬試験の結果表に科目別の正答率が載っている場合は、まずそこを確認してみてください。全体点数が悪くても、実は8割以上取れている科目がいくつもあるかもしれません。逆に、全体点数がそこそこでも、特定の科目だけ極端に低いということもあります。
科目別に見ていくと、自分の勉強の偏りが具体的に見えてきます。現場での経験が生きやすい「介護の基本」や「コミュニケーション技術」は感覚的に解ける人が多い一方で、法制度や医学的な知識が中心の科目は、現場経験だけでは埋まらない部分があります。自分がどちらのタイプの科目で点を落としているのかを知ることが、次の勉強の的を絞る第一歩になります。
点数の上下だけを追いかけていると、たまたま得意な分野が多く出題された回は良い点数になり、苦手な分野が多く出題された回は悪い点数になる、ということが起こります。これは実力が下がったわけではなく、出題の巡り合わせによるものです。一回ごとの点数の増減より、科目ごとの正答率が回を重ねてどう変化しているかのほうが、実際の理解度に近い指標になります。
弱点科目を潰す前に、まず「解けなかった理由」を分ける
科目別の弱点が見えてきたら、次にやりたいのは「なぜ解けなかったのか」を分けて考えることです。同じ「間違えた」でも、理由はいくつかのパターンに分かれます。
一つ目は、そもそも知識として持っていなかった場合です。これは単純に、その分野の学習量が足りていないということなので、テキストや読むかたちのコースで一度きちんと内容を追う必要があります。
二つ目は、知識はあるのに問題文の読み違いで間違えた場合です。「適切なもの」を選ぶ問題を「不適切なもの」として読んでしまう、といったケースはよくあります。この場合は知識の追加よりも、問題文の読み方や解答時の注意のほうが課題になります。
三つ目は、似たような選択肢の中で迷って違うほうを選んでしまった場合です。これは知識がうっすらとある状態で、もう一段階の精度が必要ということになります。用語の細かい違いや、制度の対象範囲などを、もう一度整理し直すとよい部分です。
この三つを区別せずに「間違えた問題をもう一度解き直す」だけだと、本当に足りない知識にたどり着かないまま時間が過ぎてしまうことがあります。忙しい中で勉強時間が限られているからこそ、間違えた理由を分けて、優先順位をつけて取り組むことが効率につながります。
短い時間で科目ごとの知識を確認したいときは、すきま時間に読める一問一答のようなものを併用するのも一つの方法です。福ひろばラーニングでは、介護福祉士国家試験対策として一問一答を1,000問用意しており、20問までは無料で試すことができます。模擬試験で見つかった弱点科目にしぼって解いてみると、自分がどのパターンで間違えているのかを短時間で確認しやすくなります。模擬試験と一問一答を役割分担させて使うイメージです。
まとめ
模擬試験は、点数の良し悪しよりも、科目別にどこでつまずいているかを知るための材料として使うほうが、限られた勉強時間を有効に使えます。間違えた問題は、知識不足なのか、読み違いなのか、選択肢の精度不足なのかを分けて見てみてください。忙しい中での受験勉強は一度に多くを進められないからこそ、弱点をしぼって拾っていく積み重ねが、次の模擬試験の結果につながっていきます。
出典・参考
※試験の日程・受験資格・出題範囲は年度によって変わります。必ず公式の案内をご確認ください。
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