模擬試験の点数より大事なこと|介護福祉士試験の弱点の拾い方

模擬試験の結果を見て、落ち込んだ経験はありませんか

休憩時間や勤務が終わったあとに模擬試験を解いて、採点して、点数を見た瞬間にため息をついたことがある人は少なくないと思います。思ったより取れなかった、前回より下がった、周りはどうなんだろう、と気持ちが沈んでしまう。働きながら勉強時間を削り出している分、結果がそのまま自分への評価のように感じてしまうのも無理はありません。

ただ、模擬試験は「今の実力に順位をつける道具」ではなく、「本番までに何を直せばいいかを教えてくれる道具」です。この記事では、点数そのものに気持ちを引っ張られずに、模擬試験をどう使えば次の勉強につながるかを整理してみます。

点数の良し悪しより見るべきもの

模擬試験が返ってきたら、まず見てほしいのは合計点ではなく、科目ごとの正答率です。介護福祉士試験は科目数が多く、得意不得意がはっきり分かれやすい試験です。全体の点数は悪くなくても、特定の科目だけ極端に低いということはよくあります。逆に、合計点が思ったより高くても、たまたま得意な科目が多く出題されただけ、ということもあります。

つまり合計点は、その回の問題との相性に左右される部分が大きいということです。前回より下がったからといって実力が落ちたとは限りませんし、上がったからといって安心できるとも限りません。見るべきは「どの科目で、どんな種類の間違い方をしたか」です。

間違い方にもいくつかパターンがあります。

  • 知識そのものが抜けていて、選択肢を見ても判断できなかった
  • 知識はあったはずなのに、問題文の読み違いで落とした
  • 時間が足りなくて、最後まで解けなかった

この3つは、それぞれ対策がまったく違います。知識が抜けているなら覚え直すしかありませんが、読み違いなら解き方の癖を直す練習が必要ですし、時間不足なら時間配分の練習が必要です。合計点だけを見ていると、この違いが見えてきません。

科目別の弱点をどう拾うか

科目別の正答率を見るときは、一度だけの結果で判断しないことが大切です。模擬試験を複数回受けている場合は、同じ科目が毎回低いのか、たまたま今回だけ低かったのかを比べてみてください。毎回同じ科目で点数が取れていないなら、そこは基礎から見直す必要がある、はっきりした弱点です。

逆に、普段は取れている科目でたまたま落としている場合は、問題の出し方に惑わされただけということもあります。その場合は、間違えた設問をもう一度読み直して、自分がどこで判断を誤ったのかを確認するだけで十分なこともあります。

弱点科目が分かったら、次にやることは「狭く絞って繰り返す」ことです。全科目をまんべんなく復習し直す時間は、働きながらだとなかなか取れません。模擬試験で見えた弱い科目だけを集中的に解き直す方が、限られた時間の使い方としては効率的です。

このとき、問題を解く量を増やすことも大切です。福ひろばラーニングには介護福祉士国家試験の一問一答が1,000問用意されていて、20問までは無料で試すことができます。スキマ時間に短い文章を読む形式なので、勤務の合間や通勤中にも使いやすく、模擬試験で見つかった弱点科目だけを選んで解き直す、という使い方にも向いています。模擬試験が「現在地を知る道具」だとすれば、一問一答は「そこから弱点を埋めていく道具」という位置づけで考えると、両方の役割がはっきりします。

弱点を埋める復習のやり方

弱点が分かったあとの復習は、できるだけ具体的にしておくと続けやすくなります。例えば「この科目をもう一度勉強する」ではなく、「この科目の、この分野だけを、今週中にもう一度解き直す」というところまで決めてしまうと、迷わず手をつけられます。

復習のタイミングは、模擬試験を解いた直後がいちばん効果的です。間違えた理由を覚えているうちに解き直すと、同じ間違いを繰り返しにくくなります。時間が経ってから見返すと、なぜ間違えたのかを思い出すところから始めなければならず、手間が増えてしまいます。

また、模擬試験の結果をひとりで抱え込まず、同じように試験を受ける予定の同僚と情報交換してみるのもひとつの方法です。自分が苦手な科目を、相手は得意にしていることもありますし、逆のこともあります。お互いの弱点科目を教え合うだけでも、効率よく復習の優先順位をつけられます。

なお、受験資格や試験の実施時期、申込方法などの制度面については、年によって案内が変わることがあります。詳しくは公式の案内をご確認ください。

まとめ

模擬試験の合計点は、その回の問題との相性に左右される部分が大きく、一喜一憂してもあまり意味がありません。見るべきは科目別の正答率と、間違え方のパターンです。弱点がはっきりしたら、そこを狭く絞って繰り返し解き直すことが、限られた時間を使ううえでいちばん効率的な方法です。模擬試験と日々の問題演習を、現在地の確認と弱点埋めという別々の役割として使い分けてみてください。

出典・参考

▶ 介護福祉士国家試験(社会福祉振興・試験センター)

▶ 令和6年度介護報酬改定について(厚生労働省)

※試験の日程・受験資格・出題範囲は年度によって変わります。必ず公式の案内をご確認ください。

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この記事の監修
監修者 塙 啓之
塙 啓之はなわ ひろゆき
株式会社はなひろ 代表取締役

介護業界で25年以上、現場・介護施設の管理者・ケアマネジャー(介護支援専門員)を経験。2013年に株式会社はなひろを設立し、福島県でデイサービスなどの介護事業所を運営。一般社団法人 全国介護事業者連盟 福島県支部 副支部長。現場と経営の両方の視点から、福ひろばラーニングの全コース・記事を監修しています。

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