介護福祉士国家試験まで半年・3か月・1か月、勤務しながらの学習計画

夜勤明けに参考書を開いて、ため息をついた経験はありませんか

夜勤明けで体が重いのに、テーブルの上には受験対策のテキストが置いてある。開いても文字が頭に入ってこなくて、結局そのまま閉じてしまう。そんな経験がある方は少なくないと思います。

介護福祉士の試験勉強は、仕事をしながら進める人がほとんどです。フルタイムで働いて、家に帰れば家事や家族のことがあって、まとまった勉強時間を毎日確保するのは現実的に難しいという方も多いはずです。

だからこそ、残り期間によってやることを変えるという考え方が役に立ちます。半年前、3か月前、1か月前では、同じ「勉強する」でも中身がまったく違います。この記事では、それぞれの時期にどこに力を入れるとよいかを整理していきます。

半年前は、科目全体を一通り眺める時期

半年くらい余裕があるときは、いきなり問題を解くより先に、試験範囲全体がどんな構成になっているかをつかんでおくことをおすすめします。介護福祉士の試験は、人間の尊厳や介護の基本から、こころとからだのしくみ、医療的ケアまで、かなり幅広い科目で構成されています。

この時期にやりがちな失敗が、1科目を完璧に理解しようとして時間をかけすぎてしまうことです。半年前の段階では、わからない言葉があっても気にしすぎず、まずは全体像をざっくり把握することを優先したほうが、後々の勉強がスムーズになります。

通勤時間やちょっとした空き時間に、7分で読み終わるコースのような短い教材で科目の概要をつかんでおくと、後で過去問を解くときに「あ、これはあの科目の話だ」とつながりやすくなります。この時期は量より、全体の地図を頭の中に作るイメージで進めるとよいと思います。

また、半年前は生活リズムを見直すのにもちょうどよい時期です。夜勤のシフトとの兼ね合いで、どの曜日のどの時間帯なら勉強に充てられそうか、無理のない範囲で決めておくと、後になって「時間がない」と焦ることが減ります。

3か月前は、過去問と一問一答を中心に切り替える

半年前に全体像をつかんだら、3か月前からは実際に問題を解く時間を増やしていきます。この時期になると、知識を「知っている」状態から「問題に答えられる」状態に変えていく作業が必要になってきます。

過去問を解くと、自分がどの科目でつまずきやすいかが見えてきます。得意な科目と苦手な科目の差がはっきりしてくるのもこの時期です。苦手な科目が見つかったら、そこだけテキストに戻って読み直し、また問題に戻るという繰り返しが効果的です。

このタイミングで、すき間時間に一問一答形式で数問ずつ解く習慣をつけておくと、知識の定着がぐっと進みます。福ひろばラーニングでは、介護福祉士国家試験の一問一答を1,000問用意していて、20問までは無料で試せるようになっています。通勤の電車の中や、休憩時間の数分でも使えるので、まとまった勉強時間が取りにくい方の補助として活用しやすいと思います。

3か月前は、毎日少しずつでも問題に触れ続けることが大事な時期です。1日空いてしまっても、そこで諦めずに翌日また続ける、というくらいの気持ちで十分です。

1か月前は、総仕上げと体調管理の両方を意識する

試験1か月前になると、新しいことを広く学ぶよりも、これまで解いてきた過去問や一問一答で間違えた部分を見直すことに時間を使うほうが効果的です。この時期に新しい参考書に手を出すと、かえって不安が増えてしまうことがあるので、今まで使ってきた教材を中心に復習するのがおすすめです。

間違えた問題だけをまとめておく、もしくは苦手な科目だけを絞って見直すなど、範囲を狭めて繰り返す勉強法がこの時期には合っています。

もう一つ、1か月前に意識してほしいのが体調管理です。現場で働きながらの受験勉強は、どうしても無理をしがちです。夜勤や残業が続く時期に勉強時間を削って体調を崩してしまうと、試験当日に力を発揮できなくなってしまいます。睡眠時間を削ってまで勉強するよりも、決まった時間にしっかり休んで、短い時間でも集中して取り組むほうが、結果的に効率がよいことが多いです。

受験資格や試験の実施時期については年度によって変わることもあるため、詳しくは公式の案内をご確認ください。自分のスケジュールがどの段階にあるのか、公式の情報と照らし合わせながら調整していくのが安心です。

まとめ

試験までの残り期間によって、やるべきことは変わります。半年前は全体像をつかむ時期、3か月前は過去問と一問一答で知識を問題に答えられる形に変えていく時期、1か月前は範囲を絞った復習と体調管理を優先する時期です。現場で働きながらの勉強は時間との戦いになりますが、その時々でやることを変えていけば、無理なく試験当日を迎えられると思います。

出典・参考

▶ 介護福祉士国家試験(社会福祉振興・試験センター)

▶ 令和6年度介護報酬改定について(厚生労働省)

※試験の日程・受験資格・出題範囲は年度によって変わります。必ず公式の案内をご確認ください。

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この記事の監修
監修者 塙 啓之
塙 啓之はなわ ひろゆき
株式会社はなひろ 代表取締役

介護業界で25年以上、現場・介護施設の管理者・ケアマネジャー(介護支援専門員)を経験。2013年に株式会社はなひろを設立し、福島県でデイサービスなどの介護事業所を運営。一般社団法人 全国介護事業者連盟 福島県支部 副支部長。現場と経営の両方の視点から、福ひろばラーニングの全コース・記事を監修しています。

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